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Football Lover's Heart. コンサドーレ+時々冬スポーツ+まれに日記。背景画像は窓についた霜。

タグ:イビチャ・オシム

森本の南アフリカの歌はとてもいいと思いました。こんばんわ。
 
昨日気の赴くままにむちゃくそ書いた文章ですが、
自分が思っていたこととか言いたかったことはオシムタソが立派にちゃんと仰られてまました…
 
未来と言うものは過去の出来事から創られる。
 
未来は今この瞬間からも創られていくんだと。
そしてそれは、代表からは現時点でとても遠いここ札幌からでも。
自分達の声やら行動やらのひとつひとつも蒔かれていく種に違いなく。
カッコイイ日本のサッカーって言われたかったら
日本人の自分達がカッコよくなっていかなきゃねと思う。
毎日の暮らしの中で、ちょっとずつ勇気を養うというのか。
失敗してもいいからやってみるって姿勢を日常的にやっていかなきゃ
大事なところだけ勇気を、っても無理なことだと思うし。
 
あとそれと世界を広げたいなと凄い思った。
とりあえず外国とか行きたいけど、生活の基盤がアレな現状では中々厳しいので(笑)まず仕事を盛り上げて、それからになるけど。
今回のW杯はいろんな刺激をあちこちからもらった。やる気が出るよ。
4年後のW杯にウチから選手が出ないとも限らない。
そこを目指して色々頑張りたいですな!


イビチャ・オシム, 長束 恭行 / 新潮社(2007/06)
Amazonランキング:55位
Amazonおすすめ度:



 サッカーとは、人生である。
 なぜなら、人生で起こることは、すべてサッカーでも起こるからだ。しかも、サッカーではもっと早く、もっと凝縮して起こる。つまり、人間が一生涯で経験できるものすべてが、非常に短い時間の中で起こりうるのだ。一度の人生で起こりうる美しいこと、醜いこと、すべて詰め込まれたのがサッカーなのである。

という冒頭の文章を読んで即買いしたオシムさんの本。面白いです。
これを読んでいると成る程オシムさんが今代表で挑戦しているものが何か、見えてくる感じが致します。
共感するところも多く、また、「そうかな」と思うことも多い。
でも、とても勉強になる本です。
このほか昨日は話題のジャイアントキリング2巻も買ってきたよ!

これだけ呑気に本を読んだり今ブログ書いているということは
ちゃんとコラムが上がったってことさ(笑
例によってそんなたいしたことは書いていません。自分で言う。
でもここしばらく漠然と考えていたことだったので。

このあいだの例の三浦監督の講話のときにも少し感じたんだけど
札幌市民+道民の多くが、コンサを応援している というよりも
そもそもちゃんと「興味を持っている」ことは
私達が思っているよりもとても大事なことなんだろうなあ、と。
なんかそんなことチラッと言ってたんだよね。
興味を持ってもらっている、みたいな感じのことを。

よく言われることですが
愛情の反対は憎悪 ではなく 無視 です。
相手がそこに存在することが見えなくなること、これが愛することの逆です。
だからそういう意味で、自分達が思っている以上にうちのチームは
多くの人達に支えられているのではないのかなあ とか思って。

最近は例の世界アルバム(笑)のおかげで英語圏の世界を強引に泳いでいるのですが
Footballの世界の広さをつくづく思い知る今日このごろ。
いろんな世界は知ったほうがいいよね。
コンサだけ見てると、その狭い世界だけで物事判断してしまいがちになる。そしてそれは往々にしてあまりよろしくない判断になりがちだ。
いろんなものを多様に見られる視点を持ちたいよね。
せっかくサッカーは世界に通じているのだし。

今日はイラクのニュースに泣けました…
昨日、はじめて決勝進出を果たして喜んでいたイラクを見ていただけに。
快挙を喜んで広場に集まった千の群衆が、旗を振り歌を歌い踊りしている、その場所が「わざと」狙われたこと…
同じサッカーファンとして、自国の代表が初めてファイナルに進出する
その喜びが一瞬にして と思うと
サッカーと同時に平和とは何ぞやとか、思わないではいられないんだよ。

発売後すぐに初版完売してしまったようで、
それを逃した私は重版を待つしかなかったわけですが
それでもなんとか12月中に入手することができまして。
何かそのあとまたすぐなくなってしまったようですね。
サイドバーに入れてあるニフの書籍アフィリエイト先でも、
お届けまで2週間 とか書かれてありましたし。

この本の感想を書く前に、見返しておきたい番組がありまして。
NHK「映像の世紀」第10集・民族の悲劇果てしなく
元は1995年に放送された番組なんですが、何度となく再放送されてそのたび
絶賛されている凄い作品でして。私も再放送で虜になりそれから運良くまた
再放送に出会って録画できたのですが。
久しぶりにそれを取り出して見てみました。

映像がいちばん最初に捉えた難民のすがたから始まるこの第10集は
タイトル通り民族同士の争い・内戦に関する映像で綴られています。
住んでいた国を追われ、家に戻れない人達が歩いてアルプスを越えて
いく姿、湿地を足をとられながら国境線を越えていく姿
或いは内戦で奪われた命が、それがまるで人間ではなかったように
無造作に山積みにされている場面など。
想像をしても現実に突きつけられる映像は想像を軽く越えていき。

それらを改めて見直してみてから振り返るオシムの言葉は、
しかしやはり呆然とするほど重く、あれだけの現実を目にしていながら
オシムはそれでもサッカーを愛し、人を愛して指導を続けている
そのことにただ頭を垂れるしかなく。

戦争を知らずに育ってきている自分達。
平和というものが当たり前にあってそれに気付かないで
なにもしないで胡坐をかいて暮らしていること、
自分達の幸せを知ろうとしないで只贅沢に暮らすことばかり求めること
それがどれだけ傲慢なことであるか。

オシムから学べることは、なにもサッカーのことだけでなく
それでも折れぬ心を持つ強さ、その裏側を支える深い愛情…
それらを見つめ自分達のものにしてゆくこと、
私達がこの国で彼のサッカーに出会った真の幸福の意味を
自分達の手でこれから描き出していかねばならないと。
そんなことを考えました。

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