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Football Lover's Heart. コンサドーレ+時々冬スポーツ+まれに日記。背景画像は窓についた霜。

タグ:ジャンプ

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今年も来ました大倉山。
深刻な雪不足でジュニアの子達は練習する場所がないというほどですが、W杯はなんとか開催へ。準備は本当に大変だったかと思います。観戦エリアも足元でところどころブッシュが顔を出しそうなくらいで、普通の季節なら暖かい3月くらいの雰囲気でした。1月でこの光景はさすがに記憶にない。雪はいつも迷惑扱いされているようだったけど、当たり前に降っているものが降らなくなるととても大変と実感。

女子のジャンプは以前は日本勢が細やかな技術的に長けていたことで勝っていましたが、欧米勢がそこに追いついてきて、技術で並ぶと小柄では不利になる…ということで、今は勝つためのさらなる技術革新を求められている段階なのだと去年関係者にお話を伺ったことがありますが、日曜日の試合ではあのルンビュを圧倒して、31歳にしてW杯初勝利となったピンケルニッヒさん含めたオーストリア勢が今季躍進しているとの由、表彰台に上がると「真ん中にいるピンケルニッヒが一段下に立っているルンビュと同じ高さ」という小柄さでその躍進の鍵はどこにあるのか考えてしまいました。

日本勢が活躍してくれたらそれはもちろん盛り上がる訳ですが、昨日の試合は後ろで見ていた人達が誰が飛んでもすごいすごいと楽しく観戦されていたり、「次はもっと暖かい格好してこないとだめだな!」と「次」を語られる人達がいらしたり、ジャンプ観戦そのものを楽しんでおられる方々を散見出来てなんとなく何より。

そもそも「エキサイティングゾーン」なる、これまでより高値の席が去年から設置されましたけども、自分のような古のファンは「今までなんならタダで見られるような試合でそんなお金出して前の席買いたい人がいるのかしら」ぐらいに思ってたんですけども、結構な数の方がそこにいらっしゃって、自分の感覚は老害レベルだったんだなと反省するばかり。

でも大昔に比べたら本当に観戦も随分と楽なものになりましたしね。昔は吹雪になったら逃げ場もなかった(笑)ウインドファクターなど採点の方式が変わったことで「ジュリー会議」という地獄のワードを聞くこともなくなりましたし。ジュリー会議という言葉を知らない人は幸せなので調べなくていいです。大昔は風のコンディション変化による全員飛び直しとかあったから普通に!


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手前のルンビュと真ん中のピンケルニッヒの高さが変わらない表彰台。
今年は表彰台の前まで観客が行けなくなってしまってました残念。
でしたが、表彰式が終わったあとに我々ギャラリーの元にルンビュが近づいてきてくださり、ポストカードを配り始めました。記念撮影にも応じる一幕も。

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選手から直接このようにアプローチされると、やはり応援したいという気持ちが普通に高くなりますよね。競技を引っ張るトップ選手としての意識なのかな。
せっかくだから有難うを伝えたいなと(ほぼ死蔵している)インスタのストーリー機能とやらを初めて使ってタグ付けて投稿したら正しく選手に届きました。すごい時代だ。

次は来月のW杯男子を予定していますが、招待券をもらったのでSTV杯に行こうかどうしようか。

いよいよあした、'07シーズン開幕。
といっても私はただでさえ短かったこのオフの半分を
怪我人として暮らしていたもので
オフなんてなかったような気さえしています。
でも怪我のせいばかりでもなく、
なんていうか今回のオフは、
ギリギリまで天皇杯をやっていたこともあるんだろうけど
オフっていうよりは「中断期間」みたいな感じだった。

天皇杯で「柳下さんの札幌」は確かに終わったのだけれど
あの3年間で培ったものをそのまま続いて三浦さんが料理してる
あそこからここまでずっと続いてる、そしてこれから先も。
なんかそんな感じがしています。

もちろん変化はあるのだろうと思う。そもそもシステム変わるし。
でもそれは進むうちに自然と景色が変わる
そのうちのひとつみたいな程度な気がしてる。
いや実際見たら「ゲッ違う」もあるかもだけど(笑)

身体が不十分なので心も浮き立ってはまだまだ来ないのですが
その分、さて今年は何をどう見てどうしようかな?とか
色々深く思いを馳せております。
いろんな言葉やいろんな場面、表情、眼差し、に
ことしもいっぱい触れて、また写真とか文章に表せたらいいかな。

あとそれ以上に
風を吹かせたい。って、ジャンプ団体の後に思った。

このあいだの銅メダル。
現地で見ていたジャンプファンの人によると
大貴の2本目のときにだけ風が当たった、まさにあれは神風だ…と
風が当たれば勝機もある って話はよく聞くけど
実際にそんな都合よく風が当たることなんて今まで見た事なかったから
今回もそんな期待なんて全くしていなかったんだけど
大倉山はそれが世界の檜舞台だと知っていたかのような
ありえない風をそこに吹かせて。

そういう、ありえない風を吹かせるような
札幌を勝たせる札幌の風を
今年こそは吹かせたいなと、いちばん思う。

昨日のジャンプネタで書き忘れ。

「日本が3位に入るかも」「入ってほしい」で詰め掛けた日本人客の思念が一致して以降の大倉山の雰囲気は「まさに自国開催」のそれでしたね。
日本の選手が飛ぶ時には盛大な声援、
日本と順位をまさに争っている国に対しては飛距離が伸びなかったら喝采。
その露骨な喜びっぷりに「うははは、こりゃホームだ」と
テレビで客観的に見るぶん余計に感じました。
ワアワアと、純真に盛り上がってるようで実はとってもえげつない。

逆の立場だったら、自分の国の選手が飛んで距離が出なくて
ワーッと沸かれたらそりゃムカッとくるだろう。
でもそれがアウェイだ。

勝って欲しいと真剣に願ったら、
それは選手を応援する声援にも、また相手の失敗への喝采にも
ポジにもネガにもどっちにもなっちゃうってのがまあ
応援
ってものの正直な姿かなあ と思いました。

それにしてもいつもながらノルウェーの人達は楽しそう。
ここの国の人達は本当にノルディック競技が好きなんだろうなと思う。
近年の冬季五輪ではリレハンメルがとても良い大会だったと言われてるけど
競技場に一杯お客さん詰め掛けて常に盛り上がってて雰囲気がよかった。
どこの国が出てきてもワーワーやってて、
でも自国が出てくるとその更に10倍ぐらいのイキオイになるのな。
一度ぐらいノルウェーでノルディック見てみたいけど
飛行機に長時間乗りたくない私には夢のまた夢の白昼夢レベルだな。

「世界ノルディック」をなぜゆえに「世界スキー」と呼称するのだテレビ朝日よ。

とか思いながらテレビ中継見てました。
ディレイ放送なのでもう既に結果は出ている と判っていながら
葛西の2本目にはテレビに向かって叫んでしまいましたよ…

日本おめでとう!
というよりは、自国開催での面目躍如果たせて胸をなでおろす感じ;
自国開催でしかもゴールデン中継で惨敗して大恥晒して無責任に期待した人達から叩かれまくり という超負の想像をしていたので;;;

だって今季の日本の成績をまともに見ている人なら
メダルを!なんて本当は口が裂けても言えないからね~…
結果的に若手が飛ばしてベテランが締める という理想的な結果になりました。
選手の集中力にただただ感服します。よく頑張りました!

しかしジャンプ観戦はやっぱり生がいいと今日は思いました…
ジャンプは競技場に吹いてる風をライブで感じながら見るのがイチバン。
テレビで風向とか速度とか出てるけど数字の問題ではない。
K点あたりで見ると自分の感じる風=選手が受ける風 だから
同じ風に気持ちを託せる っていうのかなあ。

いい風吹けーって思って、実際その風が吹いてくる瞬間の感じ、
目の前を選手が落ちていく(飛ぶではない)
そこに競技場の声援。
それが全部一体となる感じ。
あれはいいものです。寒いんだけどね。
自然とまで一体化して見るスポーツなんてそうないだろう。
(厚別の風はどうだ とか言わないようにw)

今季はこれまで一度も大倉山に行っていない…
生観戦13シーズン目で初の欠勤イヤーか と思ったが
そうだ3月には大倉山ファイナルナイターがあったよ(・∀・)

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31日だった…室蘭仕事で行けない日だから大倉山だな!
だけど
雪 あるんだろうか…

サッカー開幕したらブログ更新はコンサオフィシャルの方ばかりになって
こっちが放置されまくっていますよ。でもこのようにサッカー以外の話題が
ある日もあるわけで。

今日は朝から寂しくなるニュースが入ってきました。
原田さんと宮平君の引退。今月末のナイタージャンプが最後の大会になります。
しかしこの大倉山ファイナル、25日というのは室蘭の試合のあとであり…
めちゃめちゃきついんですが…
どうせ行くなら花束のひとつでも。と思うけどそれを調達する時間を考えたら
ますます眉間に皺がよる…

ひとつの時代の終焉、という感じが実に強くします。
低迷していた日本ジャンプ界を引っ張ってきたのは、間違いなく原田さんでした。
アルベールビル五輪で4位に入った時の興奮は今もよく覚えています。
私が生でジャンプを見るようになったのは94年のリレハンメル五輪の頃からで
そのころの原田さんは「当たり外れの大きいジャンプ」で、
だからリレハンメルで最後に失敗しちゃったときも「やっぱり」みたいな感じで
でも世の中はそんなことは知らなかったわけで、
思えばそれから「現場で見て感じる実力」と「報道される期待値込みの姿」の
大きな違いを知るようになったものです。

宮平君のことは、取引先の関係で、個人的なつながりとかは全くないけど
結構長いこと気にしていた選手のひとりでした。
長野五輪前後の黄金時代を間違いなく支えた一人。
原田さんはともかく宮平君の引退は全く想像していなかったので、
来季はもう見られないのかと思うと本当に寂しい。

ナイタージャンプ、さて行けるかどうか。
少なくとも25日が無理なら24日の宮の森には行ってきたいかな。

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