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Football Lover's Heart. コンサドーレ+時々冬スポーツ+まれに日記。背景画像は窓についた霜。

タグ:CVS

昨日はこの時期恒例のキックオフイベント。年の初めのCVS参加。今季もよろしくお願いします。

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イベント中には何も撮っていないので(せめて支給された弁当くらい撮っておくのだった)、開場前のこの一枚しかありません。今年から有料指定席になったことで、禁止された行列もなく席取りに血眼になることもなく、穏やかな入場となりました。(暗転してから席のエリア表示撤去したから迷子になる人が出て、なおかつ暗くてこちらも見えなくて難儀した部分は少しありました…)

イベント自体は半分くらいしか見ていないので語れる事はたいしてないのですが、チームの顔ぶれが殆ど変わらなかった事で感じたのは「初期設定する必要のないPCみたいだな。明日からいきなり本気で仕事出来そう」でした。

人が入れ替わると新品のPCを手に入れたようなウキウキ感があって、今年の札幌にはそれが確かにないのですが、新品を自分が使い勝手いいようにセットアップする大変さもない、とも気づいて「これも新しい景色だ…」

今季のセカンドに場内から変な声が溢れたのには笑いました。いや気持ちはわかる。深井さんの大胸筋着こなし半端ない。


ミシャのお話の長さは想定通り。
災害と擬えた土台造りの話はなるほどと思わせるものがありましたね。
今年はみんな堂々と「優勝」を目標に掲げていて、それを口にする事で意識も行動も最初から違ってくるんだろうなとも思いました。この差って大きいんだろうなあ、と土壇場で足りなくなった一昨年の終わりを思い出す。無駄な経験はない。

イベント後は片付けお手伝い。
赤と銀のキラキラテープをお持ち帰りする人も多かったですが、クラブスタッフの方も掃除しているのかと思いきや「娘がポンポン作るのによくって」とお持ち帰りの仲間入りをされているのにホッコリしたり、先程までMCでお仕事されていたはずの栗谷さんが椅子片付けを参戦されていたり、うん、いい景色だ。

今シーズンも微力ながらあれこれやっていこうと思います。1月からチーム話題でnote更新するのも意識のあらわれだよ(多分)

これまでカップ戦では13年前の天皇杯で準決勝まで行った事はあったけど、ホームアンドアウェイの形の準決勝は初めてのこと。
そんな試合の裏方など滅多に出来るものではない、ということでCVSにて参戦。

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控室のホワイトボード芸は毎試合のことだけど、今日のこれは特別に素敵。
「これをヒロキくんが掲げるところが見たいなあ」
CVS担当の社員さんがうっとり語るのにうっかり泣けそうになった。
泣くにはなんぼなんでも早い。

ところで前売りの状況は金曜日まで全く芳しくなかった。オフィシャルのトップページでも推察された通り、一万枚どころか9千にも届いていなかった。それが前日には13千に急増し、当日の結果は15,996人。

アウェイのガンバ側は、売れていた枚数に対して目測で半分以下に見えた。チケットを手にしながら、台風の欠航で涙を飲んだサポーターは多かったんだろう。アウェイ側でそうなのだから、本州在住札幌サポーター側で泣く泣く断念した無念の数たるや。来れなかった人達のために、26日の舞台を是が非でも用意しなければ と思った人間は両軍共に少なくなかったろう。


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「どこから湧いてきたのかと思うほど」に先行入場者数が多く一般入場が30分も遅れる。3万オーバーの浦和戦を体験しているから、その半分なら忙しさは程々かと思いきやあれこれ奔走。
「ゴール裏はあちらです!劇場シートはあちら!シニア優待OK!」
ビール半額デーでもないのに飲み物を溢す人が多かったのは、なんやかや皆テンションが高かったのか。

カップ戦のアンセムを背中に聞きながらチケット拝見は続く。普段の試合とは違う音楽はそれだけ特別感。場内では今頃コレオが広がってる。見えなくてもいつもと違う空気を感じる。

違う空気はいい意味ばかりではなくて、前半感じられたのはむしろ微妙な固さだった。歓声や手拍子が長続きしない。重そうな空気。試合がそういう内容なのかな、という察し。

「同じ相手に3連敗はだめだよね」
「だよね」
そんな会話が為される休憩を経て後半。
26日の試合のために予約したツアーのキャンセル料6,800円を払うことになるのかならぬのか、運命の45分は「あ、前半と違う」、そんな応援の声で始まった。強さを増した声と手拍子と長く続かない歓声と溜息で、攻めているけど決まらない感じなのが分かる。分かるんですよ!

相手は0-0でいい。1点取れれば尚良い。攻めているのはわかる、けれどしっかり守られている。鍵を握っているのは相手、だけどこちらが1点取れれば立場は一気に逆転する。逆転することができるのか。


70分過ぎに湧き起こった「行けサッポロ」はそれまでと全く違う声だった。いつもドームに響くあの歌だけど、ハッとするほど大きかった。思わず場内の時計を見た。71:05。この時間のスティングを覚えておこう。こんな声が出せるんじゃないの。すごいじゃんゴール裏。場内が奮い立つ声だよ。試合変えられる声だよ。

それから5分後に、強く長く途切れない歓声が起きた。
振り返るとスタンドのお客さん達が立ち上がって手を振っている。得点の証左。立場逆転。

そこから先の自分ときたら全く腰抜けで笑い話だ。
産科の前で誕生を待ちわびる、扉の前でグルグル歩き回る父親の様子を実演する羽目になった。
「1-0で勝てるとは思えない」というのはミシャになってからの共通認識だ。だけどこのチームが1-0で勝つならこんな日だろう?

自分の持ち場からは相手の攻撃がチラ見えするだけ。だからチラ見えしてるということは攻撃されているということ。ドームの時計が50分になったら終わるはずだ。時計を見るとどうやっても攻撃してる(らしい)ガンバがチラ見えする。怖い無理見れない!!

守り切った安堵の声の次に聞こえてきたのは審判の笛だった。
夢には見ていたけど、目標にはしてたけど、ホントにこんな時間が訪れるのかマジか!キャンセル料払わなくていいのか!埼玉行っちゃうのか!これだもNHK杯フィギュア真駒内全滅するわな!運を全部さいたまに向けていたのだ!と一挙にいろんな感情が湧いてきた。泣いてない。準決勝で泣いたらそこで完結すると過去の事例から学んでいる。泣くのは勝ってから。


選手が場内周回を終えて退場して、お客さん達が続々と帰途につく。
そんな中、「試合見たかったでしょうに、ありがとうね」と声をかけられた。有難い事ですが、そんなこともないです、怖くて見られなかったです…


ゴミ片付けの手伝いをして、もう中の人は掃けたかな、普段ならだいたい掃けている頃合いに中を見に行くとまだたくさんの人達が余韻を楽しむようにそこにいた。空気はさっきまでの熱がしっかりと残っているようだった。

笑顔に溢れた終礼をしていそいそとビールの会へ。
いつもと同じ乾杯のようなのに、いつもと全然意味の違う乾杯。
こんな日にファクトリーでビール200円イベントとは全く世界が味方についている。

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歴史って本当に変えられるものなんですね。せっかくなのでもうひとつ変えたいな。
けれどいまは26日に応援出来る事が本当に純粋に嬉しい。ただただ嬉しい。
変な脳内麻薬出っぱなし。肌が綺麗になりそうだ(ならない)。

noteに掲載したものと同じ記事です

先週は伸二の札幌ラストゲームをCVSとして迎えていた。
思えば伸二の札幌ファーストゲームもCVSで、その試合(大分戦)も先週の浦和戦とおなじ1-1の引き分けだった。
札幌での最初と最後を見る事が出来なくて、スコアも全くおんなじで、これもひとつの縁だなと思いつつ、5年前の夏と今年の夏を比べて違ったことに思いをよせる。動員。

小野伸二が札幌に!という盛り上がりの中での最初の試合の動員は2万人だった。
当時J2で2万人だから上出来と呼ぶべきなんだけど、この数字が5年と一ヶ月の間で舞台がJ1に、動員が3万5千人という数字に変わっていた。

小野や稲本がいるから見に行こうか。
かつてのビッグネームを誘い文句にされていたチームは、今は現役の各国代表選手達を擁して、「コンサドーレ面白いから見に行こうよ」と言われるまでになってる(去年のオータムフェストでそう大声で携帯で喋ってる若者を見かけた)。

今日はサッポロファクトリーでPV、CVS友達に誘われたので久々に参加。
PVというと…盛り上がっているとは言えない客入りのPV会場で、ますます盛り下がるような試合を見せられて画面に向かって怒号炸裂 という雰囲気の悪さに耐えかねてそそくさと会場を後にした負の記憶が少なからずある。会場で応援している訳でもないのに野次を聞かされて嫌な気持ちになるのは不毛。なのでPVはここ数年すっかりご無沙汰していた。今回も負の記憶を新たにすることがないといいなと、正直思っていた。

何年ぶりに訪れたかわからないPV会場、そこには先週配られたユニフォームシャツやレプリカを着込んでいる人達が多数訪れていた。座席がなくて階段に陣取る人達や、3階4階から見ている人達も多くいた。前記したようにPV負の記憶を持つ古参にとっては、今日の試合を楽しみに、大勢の客様がチームグッズを身につけて大挙して訪れるという、その光景だけで目頭が熱くなってしまう。

しかして試合はどうかというと、負の記憶と真逆の展開を見せることになった。
早い時間での先制点では友達とハイタッチ。2点目の時は後ろの人達ともハイタッチ。ああ前半のうちに2得点なんて素敵な展開。けれど2-0は危険なスコア。後半になって大逆転の阿鼻叫喚が待っていないとは限らない。気を抜かないでGO。と思いながらも「これで清水から今年は7点目」と考える冷静さはあった。

「2-0は危険なスコア」が「相手にとっても危険なスコア」になる日が来ると誰が予想しただろう。進藤が「DFとは思えない華麗なるヘッド○試合ぶり○度目」みたいなすごいやつを決めてこれは固い!と喜んだのに、その後その美しいゴールがNHKのニュースでは省略されることになるだなんて。繰り返すゴールにハイタッチの輪は果てしなく広がり手当たり次第隣近所全員。8点目には「ハイタッチ疲れ」などという見たことのない世界に突入。ファクトリーのアトリウムがどよめきに包まれる。こんなPVかつてありましたか、いやあるはずがない。歴史的な試合のPVがファクトリーで行われてしまい、しかもその場にいた。こんな幸福があるだろうか。負の記憶どこいった。記憶は新たに、いい意味で上書きされたよ…!!

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試合の最中にビールを買いに行く余裕が出来た。かつてないことだ。
こんなことがあるもんだなぁと感心しながら帰る道、乗り込んだJRでふと前の席に座っている人を見ると、鞄に宮澤のアクキーがついていた。
チームグッズじゃなくって選手グッズかあ、しかも宮澤とはお目が高い、全国的には有名じゃなくても札幌サポとして誇るべき選手のひとり。全国にとってじゃない、札幌の私や貴方にとって有名で大事な選手を、さりげなく誇らしく普段の世界にあしらっている見知らぬ人がいること、こんな日常が当たり前のようになっていること。これを幸福と呼ばずしてなんという。

今は調子がいいから人が増える方向にあるけど、これから先勝ったり負けたりでも、このチームに、サッカーに、スポーツに熱くなれる人達がこれからも地味にでもずっと増えていってくれればいいなあって思ってて、それを色んな意味で堪能出来た今日は良き日。

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4月20日(土)第8節 札幌3-0横浜

なんだかんだと今季はボランティア参加の予定が立たず、8節目にしてようやく今季初CVS。そして遅まきながら今季の弁当はローテーションが組まれているらしいと知る。去年のメンチカツ弁当は味が濃くてなかなか厳しかったので有り難く鮭弁当をいただく。

この日はバック寄りのゴール裏でチケットチェック。
動員は15千。最近は2万人に慣れはじめていたので、それを切ると切羽詰まった感が少し薄れる。といっても試合開始30分前になって来場しホーム側の自由席でまとまった席を取ろうとする事はやはりそれなりに困難。いや、空いてないわけじゃないんですよ。通路側から人が埋まり始めるので単に内側に入りにくいというだけで。でも人の前通って行くのってなんとなく気を使いますよね。なんで席まとまって取りたい方は何卒お早めにご来場ください。なんなら指定席が一番楽です。高いじゃないか?まあまあそこは。

ともあれ。客側でいるときはあまり気が及ばないけれど、場内案内目線になると1万も2万も人が集まれば本当に色々な条件を持っている人がいる現実に直面する。
足腰に自信のないお年寄り、車椅子の方、小さいお子さん、家族連れ、若者の友達同士、それからこの道数十年のベテランサポ。それぞれニーズはちょっとづつ違ってくる。けれどほとんどの人に共通しているのは「非日常の空間を楽しみに来ている」こと。試合前はみんなもれなくこれから始まる試合へのわくわくとした期待感に満ち溢れているのが見て取れる。本当に簡単に見て取れる。

様々なニーズに対して、ルールを守っていただくことを前提にしつつ時に柔軟に対応しながら、チームが出来て23年、懐古趣味のファンとしては「ここまでよく成長したよなあ」という気持ちに、ついなってしまう。

平成がはじまった頃にはチーム以前にそもそもJリーグがなかった。それが今や札幌のみならずJ1、J2、J3、JFL、全国各地にチームが生まれてそれぞれ浮き沈みつつも生き長らえている(浮き沈み激しいチームのサポが長閑に言う)。それは決して当たり前の風景ではない。実際なくなってしまったチームもある。全国各地でチームを守り続けた達がいてはじめて存在する風景。名前も顔も知らない誰かがそれぞれの町でそれぞれのチームを守り続けていることを思う。非日常の笑顔を次の世代につなぐために淡々と。

チャナティップの先制点はちょうど休憩に入るのにドーム内を移動していて、モニターの前に差し掛かった時に訪れた。
「誰の得点?武蔵?チャナ!?」
ご家族連れの団体が興奮している。
「チャナだ!」
抱いていた子どもさんはチャナのファンだったんだろう、お父さんの腕の中で「キャア」と悲鳴をあげてそのままお父さんの頭にキュッとしがみついてた。そんな弾けるような一瞬、これまで何度も目撃も経験もしてきているはずなのに、なんだか妙にグッときてしまった。

休憩を終えて持ち場に戻る。
ピッチに背を向けているので視界は通路と客席の一部。
チャンスの時に一斉に身を乗り出し、一斉に頭を抱える人々の横顔。
ピッチの上の選手たちが与え、そして彼等が享受もする空気。その眩しさ。
そんな光景を傍観できることもまた裏方の醍醐味のひとつなんだよな。

元号は変わってもこの街にサッカーのある日常が続いていく。
否、続いていけるようにできることを淡々と。
試合の後のビールは今日も美味かった。

【noteの投稿の転記】


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CVSもなんだかんだと5シーズン目の今年。
平日ナイターがこれまで多かったからあまり入れなくて、日曜日のFC東京戦が今年の3回目。

会場ボランティアなどやっていると、試合に如何に多様な人々が集まってくるかよく分かる。
そして自分が歳をとったからか、それともそんなふうにボランティアやってるからか、「いろんな応援の形がある」ことをの大事さを深く感じるようになってる。

いろんな立場で、いろんな形で、高さも深さも長さも広さも人それぞれで、でも「このチームを応援してる」ということが一緒。
多様なものが大量にあるのがよいのだ。
もちろんその多様な中に、体感0.5%くらいは決められたルールに対しての独自理論を展開される方もいらっしゃるのですが。 それはそれとて。


この日の持ち場は試合会場の内側で、メイン上の方のお客様を見上げる位置関係でした。
選手入場時に期待に満ち満ちた眼差しでいる人達の表情を見ると、笑ったままで帰れますようにと思う訳ですが、前半終わった段階では目の前が暗くなる感じでした。


後半に休憩をいただいて、控え室で一休みすると、そこまで響いてくる栗谷さんの声。

ゴーーーール

ここまでちゃんと聴こえてくるんだー
と、まずそこに感動。
まず1点返したよかったよかった、まだ時間はあるから追いつけ、なんなら逆転せよ

休憩終えて持ち場に戻ろうとしたら再度栗谷さんのゴーーーーール
きたきた
戻る途中に喫煙所のモニターを見るとちょうど攻めている場面
場内モニターでもほんのわずかにディレイがあるから、チャナがシュート体制に入った時に歓声が中から聴こえてきた。


やった逆転
ほくほくと持ち場に戻ってフト客席を見上げると、
…言葉にするのが難しい。

羽生くんが春先の自身の凱旋ショーで、「みんな(客)の目が星みたいにキラキラしてるよ」と言っていて、キャッキャ言いながらいやそれ王子様発言だろと思ってたんだけど。
あの言葉を今自分が使う事になろうとは。


皆さんの目が本当に星のようにキラッキラとしていたのです。
あんなにたくさんの幸せそうな顔をいっぺんに見た事はそんなにないです。

私達はこんなしあわせそうにサッカーを見ていたのか。
選手たちはこんな目線で私達を見ていたのか。
サッカー25年見ててもまだまだ知らないことばかり。


ボランティアは試合そのものは見られないけど、一方でほかの人達が見ることの出来ないチームのある風景を見る事が出来るんだなと、何度か思うことがあったけど、今回の試合も「自分だけの記憶アルバム」に焼いておけるものになりました。

ボランティアという、ここでしか見えない景色があるというのも続ける理由のひとつなんだよなぁ。

…という訳で、これを読んだ貴方の新規参入を心よりお待ちしております。

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※写真は桜戦のものです

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